7月7日(木)医療講演会に出席 於 クラウンプラザ in Kobe City
演題1
"血糖管理は平均値ですか?変動ですか?"
神戸大学 Assistant Prof. 坂口 一彦 先生
1. HbA1cによる血糖管理の問題点
Accord Study: A1c 6.0%を目指す。一次エンドポイントに有意差なし。死亡率は増加した。
Lancet: SUやインスリン治療の死亡率:A1c=6.5%は10%に一致。A1c=7.3%がSweet spot.
疫学調査と介入研究の違い?
DCCT/EDIC study
厳しくコントロール:20年後にmetabolic memory or Legacy effectが認められた。
A1c:数か月、グリコアルブミン:2 weeks、1.5AG: meanと相関
A1cは遺伝的な影響を受ける。
グリコアルブミンは透析患者では24%未満に。FBS
口臭と戦うための成分は何ですか
2. HbA1c以外に何が必要か?
質の高い血糖コントロール
Sudden death・・・Hypoglycemia、血糖の日内変動を減らす。
CGMでみた血糖変動:NGT: SD=15mg/dl、IGT:SD=22、Type I DM:SD=43
血糖の変動とは何を指すか?
血糖のSwingのみならずInstabilityも問題かも。
変動がOutcomeに関係するか?
ICUにおける血糖管理:Stress hyperglycemia:入院して初めて血糖上昇!
Stress hyperglycemiaではAMI・Apoが多く予後悪かった。
N Engl J Med 345:1359-67,2001:Leuven Study
血糖:80-110mg/dlと180-200mg/dlの比較では、前者で死亡率-40%との結果が得られた。つまり、周術期に血糖を200mg/dlから100mg/dlにすると死亡率が1/2になった。
しかし、その後の追試:NiceSugar studyでは認められなかった。むしろ90か月以内の死亡率は上昇した(厳格な血糖コントロールで)。
このことの説明:Leuven studyではSDも低下。Nice-Sugar -StudyではSDは同じであった。
血糖が頻回に変動すると酸化ストレスが増加!重症低血糖を除いても同じことが言える。
性的活動の原因は、PSAが上昇することができ
ICUの血糖変動
SDは生命予後に関係する。生命予後と相関する。
この関係はDMでは強くない。
確かなこと:
1. DMの重症低血糖は予後を悪化させる。
2. 食後過血糖をαGIで抑制するとAMI・Apoが減少する。
IDFのガイドライン・・・
Type I DM:血糖平均はeffective. 血糖SDはno effect
Type II DM:Retinopathy: 血糖のCVはno effect, A1cはeffect
大血管Event
Type II DM:FBS上昇するとSurvival低下
FBSのCV上昇するとSurvival低下
血糖の変動は合併症のriskである。
Heart 2D study?
持効型:BOT, 超速効型:Prandial:Eventと相関した。
1. A1c高いひとでも低血糖起こしている。
A1cX20=FBSという古い言い伝えがあるが!
2. 食後血糖を考慮せずに良好なコントロールを保つことは難しい。
グリコアルブミンは血糖の変動と関連する。
1.5AGは血糖の変動と関連する。
A1cの変動もrisk?
心血管病の現状と治療
〜糖尿病患者の血管内皮障害をいかに抑制するか?〜
日本大学 循環器内科
教授 平山 篤志 先生
ループスは、致命的なことができ
急性心筋梗塞の院内死亡率はこの30年間で25%から5%へと大きく低下した。これはPCIやAC-Bypassの進歩によるところが大である。
急性心筋梗塞の前段階の病変に血管の再構築remodellingがある。ここから不安定プラークが形成され、そのruptureによって、血管内に血栓が生じ心筋梗塞を発症する。φ0.75mmの血管内視鏡でみると、責任血管の病変には赤色血栓・白色血栓・黄色プラークが見える。黄色プラークは線維性被膜が薄いことを意味し、プラークの破裂の切迫を示唆する。Statinによる脂質低下療法はpleotropic作用とともに、線維性被膜を強化し心筋梗塞の発症を予防できる。糖尿病患者の食後高血糖は急性心筋梗塞の危険因子であり、酸化ストレスを増大させて、血管プラークを進展させる。
食後高血糖を抑制する治療として、αGIやDPP4-I,GLP-1 agonistがある。
血糖の変動は酸化ストレスを増大させて予後を悪化させる。この文脈では、食後高血糖の管理が重要です。αGIやインクレチン製剤を上手に活用することが求められます。
当院ではDPP-4阻害薬、GLP-1アナログによる治療を積極的に行い実績をあげてきています。糖尿病治療は佐々木内科医院でどうぞ。
当院ではαGIやDPP4-I,GLP-1 agonist等、すべての治療で実績を上げています。
0 件のコメント:
コメントを投稿