ホールボディーカウンターと言えば、ちょうど先日、日本から首都圏在住の友人が小さなお子さんを連れて遊びに来て、カールスルーエの研究所でホールボディーカウンター検査を受けてきました。友人母子は、原発事故後は一時西に避難、その後も九州から野菜を取り寄せるなど食事に気をつけ、お弁当をしっかり作り続けてきた甲斐があって、セシウムは検出されませんでした。
ただちょっと気になったことがありました。カールスルーエ研究所の担当の先生が「福島事故ではプルトニウムは出ていないので、アルファ線は検査する必要ないですね」と発言したのです。ちなみにプルトニウム検査は、"24時間型尿検査"というもので行うそうなのですが... それで友人は「え? プルトニウムは東京などでも観測されてますけど」と答えたところ
「それは核実験の残りの可能性があります」
との返答だったのです。なんだか腑に落ちず、後日、シュトゥットガルトIPPNW所属の友人のお医者さんに話してみました。すると「福島原発事故でプルトニウムが放出されていることは、具体的な数値も合わせて国際的にも公式発表されてます」との返事。そして「ドイツの専門家の多くは全然情報収集してないんですよ。」と盛んに首を振っていました。
またヤン・ヘンマーさんにも同じことを報告したところ「それは... 勉強不足過ぎ」と同様のお答え。脱原発したドイツだからと言って誰でも彼でも信頼できるわけではなさそうです。
何リットルの水私はその日を飲むべき
さらに、以前にこのブログでも紹介したユーリッシュ原子力研究所がれっきとした原子力推進組織であることや、1960 から1966年の間同研究所の所長だったアルフレッド・ベッチャーが、戦時中はナチスの親衛隊中佐で有罪判決さえ受けたことのある人物であることも教えてもらいました。ドイツと言えば脱原発という良いイメージばかりが広まってしまっている感がありますが、どこの国にも原子力ロビーははびこっていることを忘れてはいけません。福島一周年に合わせてドイツのテレビ局のインタビューを受けた在独日本人友人もまた、テレビ局の環境担当者が、日本政府はヨード剤を配布したと信じているなど、正しい情報を全然知らないことに唖然としていました。
****** 以下ヤンさんのブログ記事概訳です ******
通常の放射能測定器(ガイガーカウンター)では、子供の被曝を測定することはできません。
子供は成人よりも放射能の危険に多くさらされています。それは子供の細胞分裂が速いせいです。
汚染された食品を食べることによって放射能に傷付けられた一つ一つの子供の細胞は、次の細胞にも同じ傷を伝達します。そのために子供における被曝の潜伏期間は短く、成人よりも早く発病してしまいます。だからこそ、早めにホールボディカウンターで測定を行うことが大切です。
原発事故時に子供達を守るための基本:
ホールボディーカウンターは、人体の中にあるガンマ線を放射する放射性物質を素早くモニタリング測定し、内部被曝量の推定を可能にします。
日本政府が怠っていることを市民放射能測定所(CRMS)・BELRADが行っています。
ホールボディーカウンター検査のお勧め:
市民放射能測定所
〒960-8034
福島市置賜町8-8
パセナカMisse 1F
MAIL: inf/b>
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あなたは、毎晩夢を見てどのくらいの時間を費やしていない
ジャパンタイムス 「日本、ホールボディカウンタ不足」の記事(英語)
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「福島の子供達に必要なのは、一人一人に線量計を配布することではなく、セシウム134/137を検査するために、学校などでホールボディーカウンターを行うことです。ホールボディカウンターでは人体に蓄積したセシウム137を測定することが出来ます。20Bq/Kg を上回るセシウムが測定された場合は、ペクチン・プレパラート摂取が必要となり、また汚染食品を直ちにまったく放射能を含まない食品・飲み物に変えることが絶対必要です。」
(元WHO職員 ミシェル・フェルネックス博士の言葉 ソース)
ペクチンとは?
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2012年1月STC RADEK 社は、東京高輪クリニックに初のホールボディーカウンターSEG-10Pを送付しました。 これはベラルーシの研究所ベルラッド(BELRAD)で使われているものです。チェルノブイリ事故以来26年の経験を積んでいるベラルーシには現在の日本が必要としているすべての情報があります。BELRAD研究所は、原子物理学者でもありリクビダートアでもあったヴァシリー・ネストレンコ氏によって創設されました。ネストレンコ氏はアレクセイ・ヤブロコフと共にチェルノブイリ事故による死者は百万人にのぼるという結論に達した、同事故に関するもっとも大規模な研究を行った人物でもあります。
どのような子はサウスダコタ州のウッド中心に出席
被曝についての基本
子供の被曝量は成人に比較して3~10倍多い。子供は、速いスピードで細胞分裂を行っているためにこれは深刻な状況です。放射線によって傷つけられたすべての細胞が、猛スピードで次の細胞に同じ傷を伝達していきます。そのために発病するまでの期間が成人に比べて短いのです(成人の潜伏期間20~25年に対して子供はわずか1~4年)。 ヴァシリー・ネストレンコは次のように語っています。「15年前、幸いにも最初の被曝を免れた子供達が生まれてきた。しかし15年前、その子供達は放射能に汚染された食物を食べ、大量の被曝をした。何故なら3歳の子供における被曝の影響は、成人に比べて5倍高いのだ。汚染食品はまるでイナゴのように国中に広まった。その結果ミンスクでは700-800Bq/Kg の被曝をしている子供が見られるようになった。バンダジェフスキー教授の研究に注目していただきたい。我々は教授と一緒に研究を行った。パンダジェフスキー教授の結論によれば、子供が50Bq/Kgの被曝を受けると、腎臓や肝臓、心臓などの器官に病状が現われ始める。我が国の子供達の健康状態は緊急に措置を取らなければ、明るい展望を望めないほど酷い状態にある。」
またネストレンコは次のように語っています。「我々は住民を全員測定した後、もっとも危機的な状況にあるグループを隔離した。つまり被曝量の最も多かった10~15人を隔離したのだ。だいたいにおいてそのうちの8人は子供だった。その他にはトラクターの運転手、林業従事者など、それにたまに年金生活の年寄りで森のベリーやキノコを大量に食したような人も含まれていた。それが私達の測定結果だ。我々が集めたデータは11万件にものぼる。それまで我々は新陳代謝の盛んな子供はそれほど放射性物質を蓄積させていないだろうと考えていた。しかし繰り返し言うが、最も高い放射性物質の蓄積量を示していたのは子供達なのだ。」
そしてユーリー・バンダジェフスキーの言葉:� �病院の数を増やすことによって疾病率の上昇を減らそうとしてもダメだ。不幸なことに我々は研究に多くの時間を奪われている。何故なら何らかの対応措置を取るためには病気の原因と結果を理解する必要があるからだ。スローガンやキャンペーン を推進しているだけではダメだ。」(ソース)
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参考資料:
市民団体「フードウォッチ」による警告「あらかじめ計算された放射線による死:EUと日本の食品放射能汚染制限値」
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年間被曝許容量20ミリシーベルトとは:
年間17ミリシーベルトの被曝をすると、癌による死亡者が1万6千~3万2千増加し、遺伝子の病気による死亡者15万~150万人 増加することを意味します。ソース
日本政府の年間被曝許容量20ミリシーベルトとは合法的な殺人を意味するのです: 5ミリグレイ~50ミリグレイは白血病が5000パーセント増加する危険を意味します。
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市民放射能測定所への寄付のお願い
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